熊先生 海へ 行く
(Updated: )暑い 暑い 夏の 午後(ごご)。
「海へ 行こうよ、海へ。」
さっきから うるさい 熊先生。
でも 看護婦の 早苗さんは、
「患者さん(かんじゃさん)が 来(き)たら 困るでしょ。」
と、なかなか 許(ゆる)してくれません。
そこでーーー
「早苗君、できた、できた。
これを おいておけば、海に いけるぞ。」
嬉(うれ)しそうに 熊先生が
飛び込ん(とびこん)できました。
「えっ!
なんにでも きく 薬(くすり)
病気(びょうき)の 人は 飲んでください
ですって?」
早苗さんが
試(ため)しに 薬を なめてみると。。。
「もう、 先生ったら!
これ、ただの 砂糖水(さとうみず)じゃないの。」
熊先生の 計画(けいかく)は
大失敗(だいしっぱい)。
その とき、電話が
リーン リーンと なりました。
「はいっ、くまいいんです。
えっ! 海で 病気の
人が でたんですか?」
「何っ、 海?」
熊先生、急(きゅう)に
元気に なっちゃった。
「早苗君 早く 早く。
患者さんが 待っとるぞ」
「ん、 もう。
泳ぎに 行くんじゃ ないんですよ。」
「わかっとるよ。
終わったら
ほんの ちょっとだけじゃよ。」
海に 着いた 熊先生、
「海じゃ、海じゃ!」
と、大騒ぎ。
「先生!そっちじゃなくて あっちです。」
早苗さんも 大変です。
患者さんは 狸(たぬき)の 坊や(ぼうや)。
「あはん、これは 冷たい 物の
取りすぎじゃよ。
心配ない。」
皆、ほっとしました。
「さあ 行くぞ。」
熊先生は また そわそわ そわそわ。
熊先生、
しっかり 水着(みずぎ)を 着てきてる。
「先生、
ほんの ちょっとだけですからね。」
「わかっとる、わかっとる。」
そこへ 後ろから
声を かけられました。
「すみません。」
振り向く(ふりむく)と、あらあら たくさんの 患者さん。
「今日は お祭りで 人が たくさん 来てます。
病気や 怪我(けが)を する 人も こんなに 増(ふ)えちゃって。。。
一つ 手伝(てつだ)ってください。」
「お腹(なか)が 痛いよう」
「頭(あたま)が いたあい」
「かにに 足(あし)を 挟(はさ)まれちゃった」
「いてて。。。」
「。。ようし。」
熊先生、せっせ せっせと
診察(しんさつ)を 始めました。
ところが。。。
いつまでたっても 終わりません。
「。。。まいったなあ。」
「先生 頑張って!
もう少しですよ。」
早苗さんの 声が
せなかに かかります。
「ふー、やっと 終わった。
早苗君 帰ろうか。」
しょんぼりと 熊先生。
「ねえ せんせい、
このまま 帰るの もったいないから
すこし 泳いで行こう。」
「う。。。ん。」
お祭りの 声が
遠くに 聞こえます。
「先生、気持ちいいね。」
「昼間なら もっと いい。」
ちゃぶちゃぶと 波が 静かです。
「あっ、先生 見て 見て!」
突然(とつぜん)の 早苗さん 声に
熊先生が 顔(かお)を 上(あ)げた
その ときです。
パッ! ドカーン!
「うわあ!」
「早苗君、 夜の 海も
なかなか いいなあ。」
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