一人でも 平気だもん
(Updated: )たっくんは 元気な やんちゃっこ。
やんちゃを しては ママに 𠮟られて(しかられて)ばかり いた。
そんな たっくんにも、たった 一人だけ
苦手(にがて)な ものが あった。
たっくんは 一人で 「ウンチッチ」が できなかった。
前に 一人でも トイレなんか 平気だった。
一年前(まえ)の お正月(おしょうがつ)の こと、たっくんが トイレに
はいっていると、不思議(ふしぎ)な 音(おと)が 聞こえてきた。
カリッ カリカリ。。。ガリッ カリカリ。。。
しーんとした トイレの 中で、音(おと)は だんだん 大きくなった。
ガリッ ガリガリッ。。。ガリッ ガリガリッ。。。
鼠(ねずみ)が なにかを かじっているにしては
大きすぎる 音(おと)だった
(もしかして。。。猫くらい 大きな 鼠?。。。)
そう 思った(おもった) とたん、
「ママァッ!」
たっくんは、トイレから とびだした。
その 日から たっくんは、トイレには 一人で
いけなくなって しまった。
「ママ。。。」
「はいはい。。。ママは ちゃんと ここに いますよ。」
毎日(まいにち) 毎日 ママに ついてきて もらった。
夏に なった ある 日(ひ)、たっくんは、
蛙(かえる)を いっぱい 捕まえて(つかまえて)きた。
「ママ、こっちに きて。」
たっくんは わくわくしながら
ママを 呼んだ(よんだ)。
「なーに?」と 言って(いって)、風呂場(ふろば)に きた
ママが、「ギャッ!!!」と 叫んで(さけんで)
引っくり返った(ひっくりかえった)。
「今度 やんちゃを したら、トイレは
一人で させるって 行った(いった)でしょ!」
ママは すごい 顔(かお)で 怒った(おこった)。
やんちゃじゃ ないのに。。。。
可愛い 蛙(かえる)を ママに 見せたかった だけなのに。。。
それなのに ママは、
「わあ、すごいわ!」とも いってくれないし、
「いっぱい 捕まえて(つかまえて)。。。偉い(えらい)」と、
頭(あたま)を 撫でても(なでても) くれなかった。
たっくんは ママを キッと 睨みかえした(にらみかえした)。
そして 言ってしまったんだ。
「僕。。。一人でも、平気だもん!」
「ママが いなくても 平気だもん。」
「一人でも 平気だもん。」
「たっくんは 強いもん。。。」
「ロク、ただいま。」
「ママって 意地悪(いじわる)だよね、ロク。」
「ママなんて へへーんだ!」
おうちに 戻っても(もどっても)、たっくんの やんちゃは 続きます。(つづきます)
夕ご飯は(ゆうごはんは)、たっくんの 大好きな カレーライスだった。
たっくんは 2回(かい)も おかわりを した。
夕ご飯が 終わった(おわった) とたん、お尻(おしり)の なかが
もぞもぞ 動き出した(うごきだした)。
たっくんの 胸(むね)が ドッキン。。。と なった。
(「ウンチッチ」だ。。。)
たっくんは 可愛い 顔を 作って(つくって) ママを 呼んだ。
「ママ。。。」
「だめ! 一人でも 平気だって 言ったでしょ」
ママは 忘れて いなかった。
「いいもん、僕 平気だもん。。。」
トイレの中は、しーんと 静まり返っていた(しずまりかえっていた)。
どこかに おお鼠(ねずみ)が 隠れ(かくれ)ている ようだった。
バタンッ。。。と、たっくんは トイレの ドアを 閉めた(しめた)。
やっぱり 一人では 怖かった(こわかった)。
「あ、そうだ!」
「ゴンタが いれば 平気だもん。。。」
「ゴンタだけじゃ。。。」
「ミミと ギンも きてね。。。」
「お前(まえ)たち 弱そう(よわそう)。。。」
「これなら 大丈夫。。かな?」
それでも やっぱり まだ 不安(ふあん)だった。
「ボンタだ!ボンタを 忘れてた!」
「うんしょ、よいしょ。。。」
「へへーんだ。。。僕、一人でも 平気だもん。」
引用自PIBO,推荐搜索且下载此APP。
文章仅供自己学习日文使用
未经许可不可转载,但欢迎分享